場面緘黙と、これから

場面緘黙症だった頃の記録を綴っています。

アルバイト

中学の時と違い、高校では緘動がでることはなくなりました。
緘動がなく、お弁当も食べられたことからそれまでと比べると学校生活は楽なものになりました。

コミュニケーション面については人並み以下といった感じで、自然に笑うことも、自分から話題をふることも殆どできず、何気ない質問にも何て返事を返せば良いのか考えてしまって、答えに時間がかかっていました。

クラスの子は優しく、中学のときと比べてからかわれることは全くありませんでした。
何かと気にかけてくれる子がいて、その子は私が孤立しないようにグループに誘ってくれたり色々な面で助けてくれました。
それが嬉しい反面、自分が情けない、気を遣わせて悪いといった気持ちがありました。
高校時代はまだまだ緘黙を克服したとは言い難い状況でした。

そんなある日、短期のアルバイトをすることになりました。
高校生になってアルバイトをする子が多かったので、自分もしてみたいと思っていました。
自分を変えたいという思いもあり、アルバイトに応募したのですがとても不安でした。

こんなコミュ障の自分にアルバイトができるのか?

そんな不安があり緊張しながらも、面接をし、採用されアルバイト期間を無事に終えることができました。
あまり話す必要のないバイト内容だったので、当時の自分でも出来たのだと思います。

自分にはアルバイトなんて無理と思っていた部分があったのですが、この経験で少し自信をつけることができました。