場面緘黙と、これから

場面緘黙症だった頃の記録を綴っています。

自信をなくした出来事④

公園に向かった私は、学校が終わる時間までここにいようと考えました。

だけど、小学生が昼間に1人で公園にいることを心配した近所の人が学校に連絡をしたようで、一人の先生が公園に来ました。

その先生は私を見ると「何で公園にいるの?」と聞きました。
怒っている口調でした。
私が何も言えないでいると、「近所の人から連絡があって来たんだよ。今は学校にいる時間なのに何で公園にいるの?」とさらに強い口調で聞かれ、「体調が悪くて」と泣きそうになりながらようやく答えました。
「体調が悪いって嘘でしょ?体調が悪かったら公園じゃなくて家にいるでしょ」と言われ、こらえきれず泣き出してしまいました。
「学校に戻るよ」と言われたけど、私はその場を動けませんでした。

その後、違う先生が来てその先生は帰っていきました。
その先生は「学校に来ないで公園にいたのは理由があるんでしょ?理由を教えてくれないかな?」と優しく聞いてくれましたが、その先生にも私は何も話せませんでした。
結局、学校には戻らず家に帰ることになりました。

家では母がいて、先生は事情を話すと帰っていきました。
母は私を居間に連れていって「怒ったりしないから。落ち着くまでゆっくりしていなさい」と言いました。
私は母に怒られると思ってビクビクしていたので、その言葉にすごく安心したのを覚えています。
この時になって、ようやく学校に行けない理由を打ち明けることができました。