場面緘黙と、これから

場面緘黙症だった頃の記録を綴っています。

中学入学後

中学入学後は、ひたすら耐える日々でした。

話さず、給食も食べず、席から動かず固まったように座っている私はクラスメイトから面白がられ、からかわれるようになりました。

「何で話さないの?」「喋ろよ」「そいつに話しかけても無駄だよ」「シカトするな」「きもい」「病んでる」
緘動で動きが遅かったので「トロトロ歩いてんなよ。邪魔なんだよ!」と怒鳴られたり。

そんなことを度々言われ、からかいはあったけど、いじめと言うほど酷いことはされませんでした。

緊張して一日を過ごすのはとても大変でした。
そんな状態だったので友達はできなかったし、私自身友達がほしいとも思っていませんでした。
クラスメイトに対してはただ放っといてほしいと思っていました。

そんな状態で1年を過ごした頃、私はダイエットにはまりこむようになりました。
当時の私は身長160センチ、体重46キロ程。
人から太ってると言われたことはなかったのですが、自分は太っていると思い込むようになっていました。

きっかけは姉のお下がりの制服のスカートが入らなかったことでした。
姉は私より大分小柄だったので、身長差を考えれば姉のスカートが入らないのも当然なのですが、母が「えー、入らないの?けっこうウエストあるんだね」ととても驚いていました。
その時から「私は太いのかな?」と自分の体型が気になりだし、周りの細い子と比べるようになりました。

※この言葉はきっかけになったに過ぎません。
同じ言葉を言われて気にしても、摂食障害にならない人はたくさんいます。

朝は何も塗っていない食パンを一枚だけ食べて、給食も食べず、夜は茶碗に半分の量のご飯をよそってゆっくり食べていました。
学校から帰った後はひたすら走って、縄跳びをしていました。
次第に1食100カロリー以上のものを食べることが怖くなり、朝は0カロリーゼリー、昼食なし、夜はヨーグルトといった食事になりました。
食べないでいるとお腹が空くという感覚もなくなっていきました。

体重はどんどん落ちていき40キロを大幅に下回ったところで、強制的に病院へ連れて行かれました。
その頃には体力がおちて立つ・座る動作すら辛くなっていました。